タイポグリセミア
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
間違いに気づきましたか?
文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても
正しく読めてしまう現象のことを「タイポグリセミア」と言うそうです。
普段の校正でも、ひらがなやカタカナが続くところには注意していますが、
うっかりすると、正しいものとして読んでしまっています。
ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』という本を知っていますか?
─ 知的障害を持つ青年チャーリイが、
ハツカネズミのアルジャーノンと同じ手術により
天才的な知能を手に入れたものの、その後再び元の状態に戻っていく ─
という物語なのですが、
最初、主人公のチャーリイが書いている日記が、間違いだらけのひらがなばかりで
句読点も正しくついていないので、すごく読みにくいんですね。
で、徐々に漢字が増えていくので読みやすくなり……
最後は元に戻ってひらがなばかりになってしまうので、また読みにくくなるんです。
日本語訳なので、ひらがなが使われていますが、原書はどんな感じなんでしょう…
というのを思い出しました。
何度読んでも、最後は泣けてきます。
読書の秋です。
まだ読んだことのない方、お薦めです~📚